#7 『大人のための「寓話」50選」』からの気づき
〜気になった言葉〜
”完璧主義ではなく、「最前主義」を目指す
- 「画龍点晴を欠く」。龍の画に目玉を描くことを欠くということは、「一番肝心あ部分が不足している」ということ。
- 必要以上に完璧を求めると、えてして責任を果たせない。ある意味、いいかげん=「よいかげん」が必要ということ。
”仕事にも恋愛にも、ワクワク感を忘れない”
- 哲学者のバートラン・ラッセル は「他人と比較している限り、誰も幸せになれない」と説いている。幸せの基準は自分にある。
- 運がいい人というのは、神様から幸運を授けられる人のことではない。目の前のチャンスに気づき対応できる人のことである。
”成功へのストーリーを描き出す(原点に立ち返る勇気)”
- 成功するには、目的が明確出なければならないのとともに、そこに至るプロセスも重要。そして、間違った道に迷い込んだ場合は原点に立ち返り、別のプロセスを検討してみることだ。
”できないことがあっても、当たり前と心得る”
- ものの開発は、できないところがスタート地点である。愚直な行動を繰り返すことは美徳となせば、成功できる鉄則を編み出せる。
”今の自分にとって何が重要かを考える”(やり残した夢)
- 自分のモノサシで人生を振り返ると、自分が生まれてきた意義に気づき、これまで生まれてきた意味に思いいたり、これから生きていく力が湧いてくる。
”一日の行動を一つひとつ大切にする(覆水盆に返らず)”
- 現実のリアルな世界では、リセットがきかない。そのために、人はどうするか、なのである。
- 日米のプロ野球でレジェントとなったイチローは、子どもの時代から、小さなことを毎日積み重ねれば、夢にたどり着くこと、そのために一日一日が大事だということを知っていた。それで、毎日、素振りを繰り返した。
- 現実世界でチャンスを逃したら、「次」はない。だから、毎日、コツコツ自分のできることを積み重ねる。それが100日、1000日と続けることができれば、おのずと夢は近づく。
”いつチャンスが訪れても対応できるように準備しておく”
- たった1分でも、いや、30秒でもラッキーなことは起こり得る。確かに、それは事実だが、その30秒のために、ルーカスは何ヶ月も準備して、機会を待ったはず。ルーカスは、有名映画プロデューサーの行動を調べ、エレベーターで二人だけになるチャンスを待って、行動を起こしたのである。
”ナンバーワンよりオンリーワンを目指す”
- 全部を得意にならなくていい、特別好きなことを見つけ、それを磨く、しかも、誰かと競うのではなく、自分の成長のプロセスだけを見つめる、それこそがすばらしい。
”いざとなったら、逃げ出せばよい(ひとあし、ひとあし...)”
- 危機を感じたら、逃げてもいい。安全な位置まで逃げ出せたなら、また、新たなチャレンジを始めればよいのである。
”幸福の本当の意味を考える(幸福の柿の木)”
- 明治・大正時代を代表する文豪・幸田露伴の『幸福論』
- 幸福に遇う人とそうでない人(「否運の人」と表現)の違いは、「惜福」「分福」「直福」ができる人かそうでない人かだと断じている。
〜雑感〜
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禅の言葉にも「前後裁断」というものがあります。今、この時を自分にとって悔いが残らないように最善を尽くすことが大切ですね。
一瞬一瞬が絶対的な存在であり、「過去―現在―未来」は続いているものではなく、それぞれ独立しているもの。したがって、「過去はどうあがいても変えられず、未来がどうなるか恐れてもしかたがない。とにかく“今”に最善を尽くすべきだ」という考え方です。
- 現在のイチローさんの存在は、これまでの日々の努力の結果。一番大切なのは、「自分のできることを続ける」ことだと思います。無理があっては継続できないです。「努力の娯楽化」という言葉もありますが、自分が時間を忘れて楽しいと思って取り組めることを続けることが良い結果に繋がるのだと思います。
- 「植福」も良い言葉ですね。「Pay It Forward(恩の先送り)」という言葉もあります。自分が先輩から受けた恩を後輩へ与えるという意味ですが、自分ができる範囲で若い人が新たな体験ができるように、そんな行動がしたいものです。
(終わり^^)