#5 ”「アンコンシャス・バイアス」マネジメント”からの気づき
「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない
- 作者: 守屋智敬
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2019/05/24
- メディア: 単行本
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久しぶりにブログ書きます。
この書籍をSNSで知り興味があり読んでみました。内容は、まさに「目から鱗」でした。あらためて自分と向き合うキッカケになりました。とても良いオススメの1冊です。
職場にあふれている「アンコンシャス・バイアス」の正体
アンコンシャスバイアスって何?
日常のいたるところで起きている「無意識の思い込み」
- ”無意識”だからこそ、扱い難いですね。
なぜ、人は「無意識の思い込み」をしてしまうのか?
- 「自己防衛心」からくる心理が生み出す。例えば、目に何かゴミが入りそうになったら、無意識に手で抑えると同じように、私たちは、言動含めて攻撃を受けそうになると、自身を守ろうとする、そのために、自分に都合にの良いように事実に反して思い込んで受けとめてしまうとういうことですね。まさしく、私にとって「あるある」です。
- ただ、ここで大事なことは、これは特定の個人だけで起きるものではなく、誰でもあることということだと思います。
自分の「無意識のバイアス」に気づく
リーダーのバイアスが周囲にどんな影響を及ぼしてイルカに気づく
「気づく力=自己認知力」を高める
- 自分で自分の思い込みに気づくことができるかどうかが、「その後の行動と結果」の大きな分かれ道となる。
- 自己認知は、「自分のことに気づこうとするかどうか」の心の持ちようの問題。
- この「自分のことに気づこう」がポイントですね。 これは、ありのままの自分を受け入れようとするか、その第1歩を踏み出そうとするかですね。
自己認知力を高める心の持ちよう
- 「こういうものだ」と確信を持っていることから、まずは疑ってみる。
- これって簡単なようで実は難しいことではないでしょうか。「あたりまえ」と思い続けることは心理的には楽だと思いますが、「変える」ということは、パワーと時間がかかるものであり、それを実行する(挑戦する)ことへの心理的なハードルは高いと思います。
相手の非言語メッセージを意識する
相手の「不快」に目を向ける
- メラビアンの法則とは、コミュニケーションの手段として、非言語情報が9割以上を占めるというものですが、まさしく、自己認知力を高めるためには、相手の反応の違和感をあったらそのままにせず、自分の思い込みを振り返って見ることが大切ですね。
バイアスがあわられやすい言動をやめる
アンコンシャス・バイアスは「2つの言動」(「決めつけ」と「押しつけ」)にあわられる
人は無意識に決めつけたり、押しつけたりしている
- 「自己防衛心」から、自分の都合を優先したり、自分の要望を叶えようとすると、特に起きやすい。
- これは、逆に、相手の「自己防衛心」を高めることとなり、これが続いたりすると、自分に対する不信や不満が募ることになります。まさしく、「百害あって一利なし」ということですね。
- この回避策は、相手の価値観を知る努力をすることや、その価値観に基づく相手の意見を受け入れることになりますね。
意識の置きどころを変える
対処の基本は「意識化」すること
「どう感じるか」は相手次第
- 「何が相手を不快にするのか?」「一人ひとり、捉え方が違う」ということに意識を置くことは最低限の配慮。
- これは、人間関係やコミュニケーションの基本ですね。
「なぜ?」ではなく、「何が大切?」と未来に向けた質問をする
原因の決めつけは思い込みにつながる
- 「きっとこうに違いない」と、自分以外の何かに原因を求めることは、アンコンシャス・バイアスの正体である「自己防衛心」によるものです。
- 禅では「過去と他人は変えられない」と言われています。これは私の好きな言葉のひとつです。相手を受け入れ、過去ではなく、未来に向けた問いを意識する必要がありますね。
「今・現実」を意識する
理想に振り回されず「今」に目を向ける
- 禅の言葉に「前後際断」というものがあります。「今」という現実、そして事実に目を向けることが大切ですね。
互いのバイアスに振り回されないチームになる
自分の中にある「思い込み」を伝え合う
気づきはメンバーがいるからこそ生まれる
- 無意識の思い込みを「ゼロ」にすることは難しいからこそ、「気づこうとすること」「意識すること」が大切であり、「相手の非言語メッセージ」に目を向け、「相手からのフィードバックと向き合うこと」が何より大切です。
- まさしく、その通り。例えば、鏡をみて自分の変化に気づくことと同じように、相手から気づかせていただくことは多いと思います。”メンバー=鏡”ですね。進んで鏡の前に立つという姿勢が大事かもしれませんね。
余裕をつくる
「ムダな仕事はやらない」と伝えることはリーダーの大切な仕事
- 「時間の余裕」、「仕事の余裕」、「心理的な余裕」を持つことは大切ですね。リーダーは、決まられた業務の目標達成のためのマネジメント主体というよりは、部下が「考える」ための余裕をつくること、そして、そこから新しい何かが生まれることを導くことが、一番大切なマネジメントではないでしょうか。
<付録>
リーダーが意識しておきたい代表的な15のアンコンシャス・バイアス
確証バイアス(Confirmation bias)
- 自分に都合のいい情報ばかりに目がいってしまう
ステレオタイプ(Stereotype)
- 人の属性や一部の特性をもとに先入観や固定観念で決めつけてしまう
ハロー効果(Halo effect)
- 相手の一部の長所ですべてがよく見える
正常性バイアス(Normalcy bias)
- 周りが変化していたり、危機的な状況が追っていても、「私は大丈夫」と、自分に都合のいいように思い込んでしまう
権威バイアス(Authority bias)
- 権威ある人の言うことは、間違いないと思い込む
コミットメントのスカレーション(Escalation of commitment)
- 過去の自分の意思決定を正当化してしまう
アインシュルテルング効果(Einstellung effect)
- 慣れ親しんだ考え方やものの見方に固執してしまい、他のものの見方に気づかない
集団同調性バイアス(Majority synching bias)
- 周りと同じように行動してしまう
ステレオタイプ脅威(Stereotype threat)
- 自分の「属性」に対する否定的な固定観念が呪縛となる
自己奉仕バイアス(Self-serving bias)
- 成功は自分の手柄であり、失敗の責任は自分にはないと思い込む
専門偏向(Professional deformation)
- 自分の専門領域でものごとを考えてしまう
サンクコスト効果(Sunk cost effect)
- 費やした時間や労力を考えてしまい、やめたほうがいいことでもやめられなくなる
バラ色の回顧(Rosy retrospection)
- 過去を美化してしまい、今を否定してしまう
ダニング・クルーガー効果(Dunning・kruger effect)
- 等身大の自分を隠して過大評価してしまう
インポスター症候群
- 能力があるにもかかわらず、自分を歌唱評価してしまう
以上です。